山本早苗 (やまもと さなえ)

(1898[明31]~1981)  本名は善次郎。1923(大正12)年の関東大震災後、1925(大正14)年に自身で山本漫画製作所を設立。文部省の委託で教育アニメーションや、戦時中は国策アニメーションを多く作っています。
終戦直後の1945年、新日本動画社を設立したりしてアニメーション界の復興に尽力するなど、作家としてだけでなく経営面での功績も大きい方だそうです。
「姥捨山」(1925) や、いわゆる昔話の桃太郎の作品「日本一桃太郎」(1928) 、「動物村の大騒動」など。


村田安司 (むらた やすじ)

(1896[明29]~1966)  1923(大正13)年、同年に設立されたばかりの横浜シネマ商会(現 ヨコシネ ディー アイ エー)に入社。字幕タイトル書きの仕事をしていたそうです。山本早苗の幼馴染みで彼からアニメーションの技法を教わり、自ら作品を作るようになります。彼も教育宣伝用の作品をたくさん作っています。
彼の技法は切り紙アニメーションなのですが、手書きアニメーションかと思うぐらい丁寧で素晴らしいアニメート技術です。動きに対する彼の関心、細やかさを感じます。
昔話の瘤取り爺さんの話「瘤取り」(1929) 、うさぎチームとたぬきチームの野球大会「おい等の野球」(1931)は、鳥獣戯画を見ているよう。
その他、「空の桃太郎」(1931) 、田河水泡原作の「のらくろ二等兵~教練の巻・演習の巻~」(1933) など多数。


大藤信郎 (おおふじ のぶろう)

(1900~1961)  本名は信七郎。戦前に千代紙を使った切り紙アニメーション、"千代紙映画"を考案。自身、『千代紙映画社』を設立しています。「馬具田城の盗賊」(1924)には彼の代表するキャラクターである"団子兵衛"が出てきます。彼は、大藤のいくつかの作品に登場し、ギャグ要素のちりばめられた作品になっています。
また、後にセルの作品も制作しています。ロッテ・ライニガーの作品に触発され、神社本庁企画による「古事記」シリーズなど、数々の影絵アニメーションも作っています。神々を影絵で表現するのは、直接顔が見えないことによる威厳が表現され、また想像力をかき立てる効果などもあり、題材にとてもマッチしていると思います。
戦後、「くじら」(1953) 「幽霊船」(1956) で、カラーセロファンを使った影絵アニメーションを制作。海外でも高い評価を得ました。とてもきれいです。こんな素晴らしい作品が日本にもあるのにあまり知られてないのは、本当に残念です。
また、亡くなった後、氏の唯一の遺族である姉が毎日映画コンクールへ遺産を寄託。日本のアニメーションの先駆者である大藤氏を称え「大藤信郎賞」が1962年に創設されています。


政岡憲三 (まさおか けんぞう)

(1898[明31]‐1988)  「くもとちゅうりっぷ」(S18・1943) はミュージカル仕立てのセル画アニメーション。何度もディズニーの映画を見て研究したんだろうな、という感じのつくりです。ちなみにディズニーの「ファンタジア」が1940年です。歴史的価値もさることながら、名作だと思います。主人公のてんとう虫が、妙に艶っぽいです。


瀬尾光世 (せお みつよ)

(1911[明44])~ )  「桃太郎・海の神兵」(S19・1944) は、日本初の長編アニメーション映画「桃太郎の海鷲」(1943)の姉妹編。
★ NHK「『その時歴史が動いた』 第13回 戦火の中でアニメが生まれた」で政岡・瀬尾両氏の仕事が詳しく紹介されているのを見ました。「くもとちゅうりっぷ」の主人公のてんとうむし動きは、水着を着た政岡氏の妻をモデルにして作画された、とか、当時大阪帝大附属医学専門部の学生であった手塚治虫が「桃太郎・海の神兵」を公開当日大阪松竹座で観て感涙、一生に一本でよいから漫画映画作る決心をした、など、興味深いエピソードが紹介されていました


持永只仁 (もちなが ただひと)

(1919~1999)  日本の人形アニメーションのパイオニア。「瓜子姫とあまのじゃく」(1956年)は、日本の人形アニメーションの第一号作品。この人形制作に、川本喜八郎が参加しています。その川本と岡本忠成は、彼から人形アニメーションの手ほどきを受けています。また、彼は戦時中満州に渡って満州映画協会に入社。戦後も暫く現地に残り、中国の人々にアニメーションの技術を教えていたそうです。
「ちびくろさんぼのとらたいじ」(1956)ではバンクーバー国際映画祭児童映画部門最高賞を受賞。 他に「こぶとり」(1957)など。


川本喜八郎 (かわもと きはちろう)

(1925~2010)  勲四等旭日小綬章(1995年)受章。2007年、長野県飯田市に「川本喜八郎人形美術館」がオープンしています。アニメーションではありませんが、NHK人形劇の「三国志」(1982-84)で人形美術を担当。小さいころ、すげーと思いながら見てた記憶があります。もう、こんな、ある意味贅沢な番組はつくられないのでしょうね、、、
また、チェコに渡りトルンカに師事していたこともあります。 「道成寺」(1976)という作品で、坊さんを追っかける女の鬼気迫る迫力は、笑っちゃうぐらいヤバいです。 「鬼」(1972)、「火宅」(1979) と合わせたこの3作品は、日本人でしか作りえない人形アニメーションの、文字通り絶頂期の作品達です。
また、チェコとの合作で岸田今日子ナレーションの「いばら姫またはねむり姫」(1990)は、洋服がたなびくさまが、とても丁寧につけられています。
他に、折口信男の小説を元に創られた「死者の書」(2005)などがあります。
003年に国内外の作家35名に呼びかけ、松尾芭蕉の連句「冬の日」を、連句アニメーションとして企画されています。凄いメンツです。氏でないと出来ない企画でしょう。
★「死者の書」HP:http://www.sakuraeiga.com/kihachiro/
★川本喜八郎人形美術館HP:http://www.city.iida.lg.jp/kawamoto/


手塚治虫 (てづか おさむ)

(1928~1989)  テレビアニメだけではなく、ギャグや風刺をちりばめた良質な短編も多数作っています。いわゆるリミテッドな手法を効果的に使っており、その動きはグラフィカルな画にマッチしていると思います。
「人魚」(1964)は、空想を許さない国に生きる空想好きな少年と、彼にしか見えない人魚との出会いを描いた作品。
「ジャンピング」(1984)は、ある人物が見た風景を描いていくという、一人称作りのアニメーション。その人がどんどん高く遠くジャンプし、世界中の様々な出来事を見ていく、という面白い作りになっています。
「展覧会の絵」(1966)は、ムソルグスキーの組曲を使用した、10のエピソードからなるオムニバスの作品。
また、平和への願いを込めた手塚治プロダクション(現 虫プロダクション)の第1号作品である「ある街角の物語」(1962) は、第1回大藤賞受賞作品。


久里洋二 (くり ようじ)

(1928~ )  S35年にイラストレーターの柳原良平、真鍋博と三人で、「アニメーション三人の会」をスタートさせるなど、日本の非商業アニメーション、自主アニメーションの草分け的存在。1992年紫綬褒章受章。
作風は、勢いでガーーーっと作った感じ(あくまでも絵の感じが、という意味です)。少し"淫"な感じの作品も多く、動きもリミテッドでにコミカル。
「人間動物園」(1962)  「部屋」(1967)など、多数。


岡本忠成 (おかもと ただなり)

(1932~1990)  主に子供向けのアニメーションを多く作った方。手の込んだ『まんが 日本昔ばなし』といったかんじでしょうか。
「おこんじょうるり」(1982)や、杉板の上に胡粉と泥絵具で画を描いて、それを手や足といったパートごとに分けて動かした「南無一病息災」(1973)などは、今の子供たちにも見せるべきかと。
「注文の多い料理店」(1991)は、その制作途中に癌でお亡くなりになり、そのあとを川本喜八郎氏が引き継いで完成したそうです。重厚な絵が良い雰囲気を出しています。


木下 連三 (きのした れんぞう)

(1936~1997)  日本テレビ系列で放送された ゲバゲバ90分 など、数々のテレビ番組やテレビCMを手掛けている方です。
「ピカドン」(1978)は、広島に落とされた原爆の悲惨さを、生々しく迫力のある画とアニメーションで描いた力作。また、国立近代美術館に所蔵されているらしいです。
その他、日本人や日本文化をコミカルに描いた「MADE IN JAPAN」(1972)「日本人」(1977)などがあります。
奥様の木下小夜子さんとともに、広島国際アニメーションフェスティバル開催に尽力されました。


古川タク (ふるかわ たく)

久里洋二実験漫画工房出身。"JT スモーキン' クリーン"のキャラクターでもおなじみ。CMも多数。独特のアナログ感のある、よれよれ線が味。 文明の進歩を軽快に皮肉った「スピード」(1980)など。2004年紫綬褒章受賞。
★作家ブログ:http://takufurukawa.jp/


田名網敬一 (たなあみ けいいち)

グラフィックデザイナーでもありイラストレーターでもある彼のアニメーションは、平面の作品同様、POPでサイケな70年代バリバリの実験映像って感じ。
「WHY」(1975)は、ボクシングの試合のスチール写真をロイ・リキテンシュタインの作品のように荒い網点に加工し、アニメーションとして再構成している作品。
後に「WHY Re-Mix」(2002)としてスピード感をアップさせて作り直しており、網膜トリップ、って感じに仕上がってます
「もう一つの虹色都市(シリーズ 幼視景)」(1979)は、実写とアニメーションが入り組んだ作り。
説明不可能、視覚の快楽と言いましょうか、そんな感じの作品を多数作られています。


相原信洋 (あいはら のぶひろ)

(1944~2011)  「光」(1978)は、紙に描いた絵を屋外で一枚づつ空中に投げ、その瞬間をコマ撮りした作品。つまり、空中に浮かんだ絵が動いて見える感じ。この単純さが、逆に新鮮というかコマ撮りの楽しさを感じさせてくれます。
その他、田名網敬一氏とのアニメーションによる往復書簡の作品群や、「WIND」(2000)「MEMORY OF RED」(2004)など、具象や抽象を乗り越えたグルーブ感満載のアニメーションを多数作られています。


山村浩二 (やまむら こうじ)

「頭山」(2002)、「カフカ 田舎医者」(2007)と合わせて日本人初、四大アニメーション映画祭全てでグランプリを獲得。現在、東京藝大大学院の教授もされています。
「マイブリッジの糸」(2011)は、マイブリッジの人生や母親と娘の関係を「時間」を軸に描いた作品。あらかじめ、マイブリッジやBGMとして流れるバッハの「蟹のカノン」の知識がちょっと必要かもしれません。いわゆる「解りやすい」作品ではありませんが、2回3回と観ていると、じわっと心に沁み入ってくる作品です。前作「カフカ 田舎医者」が持っていた、斬れそうなくらいの緊張感のある間合いや動きとは違う味わいを持っています。
「頭山」がアカデミーにノミネートされる前にワークショップを受けたことがあるのですが、アニメーションの奥深さや面白さ、そして何より山村さんのアニメーションに対する情熱に感激しました。作品制作だけでなく、短編アニメーションの普及活動にも尽力されています。
個人的には、NHKのプチプチ・アニメで放映されていた「カロとピヨブプト」(1993)が一番好き。
他に「バベルの本」(1996)  「水棲」(1987)など。
★作家HP:http://www.yamamura-animation.jp/index.html


IKIF (あいけいあいえふ)

木船徳光と石田園子のユニット。 NHKプチプチアニメで放映されていた「ぶーばーがー」(1995-1997)など。また、IKIF+ として多くの映画やテレビなどで3DCGなどを担当されています。
★作家HP:http://www.ikifplus.co.jp/


伊藤高志 (いとう たかし)

実験映像作家です。
「SPACY」(1981)「DRILL」(1983)などの、写真をコマ撮りして作り出した現実の風景が非現実に変わる強烈なイメージ映像は、必見。映像のドライブ感に、ドキドキします。


黒坂圭太 (くろさか けいた)

病んでます。グロいです。やばいです。でもクセになります。MTVのステーションIDやPVでも活躍されています。 「緑子/MIDORI-KO」(2010)は、10余年もの歳月をかけて作り出した55分の大作。この時代に4:3の画面なところが、その長い制作期間を感じさせます。鉛筆による圧倒的な画力に、黒坂節が炸裂です 。後半に科学者が歌いながら行進するところがツボ。
「みみず物語」(1989)  「春子の冒険」(1991)などは、連続写真を白黒コピーにとり、それに画を書きたしたりしてアニメーションさせています。そのコピー撮りの作業はコンビニで行っていたそうです。数百枚単位で、、、。古くて画質の悪い(荒い)コピー機が良く、新しくて画質の良いコピー機に変わってしまうと"味"が出せなくて苦労した、とのお話を伺ったことがあります。
他に「個人都市」(1990)など。初期には抽象的な作品もいくつか作っておられました。
★「緑子/MIDORI-KO」HP:http://www.midori-ko.com/


合田経郎 (ごうだ つねお)

NHK「どーもくん」でおなじみ。「こま撮りえいが こまねこ」(2006)など。 2003年東京都写真美術館で行われた展覧会の最中、会場の一角を区切ってその部屋の中で実際「こまねこ」の撮影が行われていました。もちろん中には入れないのですが、壁に空いたのぞき穴から中の撮影の様子が見られるようになっていました。
また、「こまねこ」はもちろん、「どーもくん」でも活躍されている人形アニメーターの峰岸裕和氏は、岡本忠成氏や川本喜八郎氏らの作品でも活躍されている方で、日本の人形アニメーターの第一人者です。
★作家HP:http://www.dw-f.jp/


保田克史 (ぼうだ かつし)

NHKプチプチ・アニメ 「ロボット パルタ」(1994~)は、かわいい人形アニメーション。
「快動力REAL」(1998)は、3DCGを使用した、ちょっと大人向けの作品。
★作家HP:http://www.bowdas.com/


米正万也 (よねしょう まや)

抽象的なアニメーションを制作している方。 「believe in it」(1998) は、クロッキー帳に描かれた絵が、ぱらぱらマンガの要領で動かされていく作品。 「Wiener Wuast」(2006) は、ウィーンの風景をバックに、手のひらサイズの絵がコマ撮りされていく作品。背景と、作家の心象ともいえるアニメーションとのシンクロ、あるいは対比が楽しめます。
★作家HP:http://homepage3.nifty.com/maya_y/Maya_Yoneshos_page/Welcome.html


岩井俊雄 (いわい としお)

メディアアーティスト。
「ウゴウゴルーガ」(フジTV系)のCGディレクターとしても有名。
「時間層」シリーズ(1985~1990)は、大きな円盤の上に、少しずつ形を変えて設置された人形がたくさん載っていて、その円盤を回転させて点滅する光を当てると、残像効果で人形が動いて見える、という作品。モノが動いて見えることの驚きと楽しさの原点が味わえます。
★作家ブログ:http://iwaisanchi.exblog.jp/


伊藤有壱 (いとう ゆういち)

NHKプチプチ・アニメ「ニャッキ!」が有名。
「THE BOX」(2001)は、世界初の立体視ハイビジョンで造られたクレイアニメーション。魔法使いの家に迷い込んだネズミが、食べ物を探して封印されていた箱を次々開けると、中からいろんな妖精や魔人たちがでてくるというお話。動きも多く、3Dの良さがが活かされた楽しい作品です。
「ノラビッツ ミニッツ」(2006)は、松竹110周年記念キャラクターとして制作されたもの。森の地下アパートメントで暮らしているノーラとミニのウサギの兄弟のお話。 その他、宇多田ヒカルや平井堅のPVやCM多数。
★作家HP:http://www.i-toon.org/index.html


野村辰寿 (のむら たつとし)

NHKプチプ・チアニメで放送されていた、家を背負ったかたつむりに似た生き物が主人公のクレイアニメーション「ジャム・ザ・ハウスネイル」(1996~)は、のんびり、ほのぼのテイスト。動き付けがとても丁寧。
その他、フジテレビで放映された「ストレイシープ」(1994)など。
★作家HP:http://unit.robot.co.jp/tatsutocity/index.html


加藤久仁生 (かとう くにお)

(株)ロボット在籍。「つみきのいえ」(2009)が日本人初アカデミー短編アニメーション賞受賞。
その前に、足の長ーいブタに乗って旅をする男が、その旅の途中で出会ったちょっと不思議な出来事を静かに綴る小さなお話、「或る旅人の日記」(2003)という作品があります。FLASHのアニメーション作品としてWeb公開用に作られたもので、全6話+長めの新作(2004)1話で構成。


大山慶 (おおやま けい)

色数を抑えた淡いタッチで、心の襞を微かにヌルっと触られたような感覚に陥る、そんな独特の雰囲気のある作風です。
思春期独特の感覚を描いた「HAND SOAP」(2008)は、拡大スキャンされた皮膚のテクスチャーが使われているのですが、見たいんだけど見てはいけない、目を逸らしつつ指の隙間から誰にも気付かれないように覗いてしまう、そんな少し淫靡な感覚を呼び起させます。
他に、犬の死骸を見た少年に起こる変化を描いた「ゆきどけ」(2004)
診察室で自分の内臓写真を見た男の話、「診察室」(2005)など。
★作家HP:http://www.keioyama.com/jp.topic.html


村田朋泰 (むらた ともやす)

ミスチルのPVで話題に。主に人形アニメーションを作られています。
「朱の路」(2002)は、哀しみを抱えた男が、その運命を受け入れていく心の課程を描いた、繊細な台詞のない人形アニメーション。
「睡蓮の人」(2000)は、思い出の品から過去の記憶が蘇る、ちょっと切ない話。
「路」シリーズの「白の路」(2003)「藍の路」(2006)「檸檬の路」(2008)
その他、手書きアニメーションなども含む短編集「俺の路」(2004)など。
★作家HP:http://www.tomoyasu.net/


水江未来 (みずえ みらい)

抽象的な作品を作ってる方です。細胞をモチーフにした作品をいくつか作られています。そのうちの一つ「JAM」(2009)は、フンデルトワッサーの絵画を思い起こさせるテイスト。 他に「FANTASTIC CELL」(2003)  「METROPOLIS」(2009)など。男性です。
★作家HP:http://miraifilm.com/


和田淳 (わだ あつし)

「グレートラビット」(2012) は、不服従というテーマの下で作られているそうです。私の印象としては、これまでの作品以上に、答えのないもの(答えの出しようのないもの)をそのまま描いている、という感じがしました。
「わからないブタ」(2010) は、琴線をビミョーにくすぐられます。近しい人同士でも、お互い知らないことはたくさんあります。その微妙な距離感を、細い線と薄い色で、コミカルに、淡々と綴っていく感じの作品。
その他 「鼻の日」(2005)「やさしい笛、鳥、石」(2005)「そういう眼鏡」(2007)、など、どれも低温火傷必至な不条理?アニメーション。
★作家HP:http://codocodo.com/


辻直之 (つじ なおゆき)

「夜の掟」(1995)、「闇を見つめる羽根」(2003)など、木炭を使って前のコマの動きの痕跡を完全に消さずに残したまま進んでいくという、独特の画面のアニメーションを制作。


水尻 自子 (みずしり よりこ)

「布団」(2012) は、ぬくぬくの布団からなかなか出られない(?)女の人の体の動きを追っていく作品。ぬめっというか、もたっというか、触覚的で少し艶めかしさの漂う動きに、五感を刺激されます。 「かっぽ」(2006) は、ヒールを履いた女性の足の動きにフォーカスした作品。独特の動き、間、構成に見入ってしまいます。
★作家HP:http://shiripro.com/


若井 麻奈美 (わかい まなみ)

「コーポにちにち草のくらし」(2013) は、ちいさなアパートに住む、老眼鏡、くま、どんぐり、エビフライのちいさなお話。 「ひとりぼっちのヒーロー」(2014) は、主人公の男の子の想像の生き物であるヒーローのお話。両作品とも何度観ても泣いてしまう、個人的に大好きな作家さんです。
★作家HP:http://jitojito.ninja-web.net/top.html


小野 ハナ (おの はな)

自分ではどうしようもない澱み、自らの手で作りだした澱みに飲み込まれていく「澱みの騒ぎ」(2014) は、学生作品としては初めての大藤賞受賞。
★作家HP:http://ginkgo.raindrop.jp/index.html


トーチカ (とーちか)

モンノカヅエとナガタタケシによるクリエイティブユニット。「PiKA PiKA」は、ペンライトで空中に絵を描いて、それをデジタルカメラで長時間露出で撮ると、光が線状になります。その映像をアニメーションとして編集し、作品を作るプロジェクト。インタラクティブアートと呼べばいいのかな? 昔ピカソもやってましたよね。
一度ワークショップに参加したことがあるのですが、とても楽しかったです。こういうのって、もう、無心にやってしまいますよね。
★作家HP:http://tochka.jp/


束芋 (たばいも)

アニメーションの手法を使ったインスタレーションを作る現代美術家。ダイナミックなものから繊細な作品まで、国内外で精力的に発表されてます。


園田枝里子 (そのだ えりこ)

実験映像作家。コマ撮りの手法を用いた映像作品も作られています。
「ランドスケープ,セミサラウンド」(2009) は、車窓風景を撮った映像をプリントアウト。それを4×4の16枚壁に並べてコマ撮りするという手法の作品。連続しているはずの時間や景色の流れが解体され、心地よい視覚のリズム体験ができます。 他、「Space is the Place」(2011)など。



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